|
バイオバイクとはディーゼルエンジンのバイクにバイオディーゼル燃料を使って走るバイクのことです。ディーゼルエンジンを搭載したバイクは現在のところ一般に市販されていません。そこでこのバイクは色々なパーツを寄せ集め手作りで作られたもので、公道を走れるライセンスを取得しているという意味でもこの世に一つしかないバイクと言えます。
バイオバイクはアデレード大学の学生達が制作し、僕はパリダカをバイクで走ったことと普段からバイオディーゼル燃料を使っている経験を買われてチームのライダー兼アドバイザーとして関わることになりました。 |
 |
今回レースの走行距離はダーウインからアデレードまで約3000km、およそ気温45℃にもなる過酷な砂漠地帯を走り抜ける厳しい環境で行なわれた。このソーラーチャレンジの目的は、自給自足の原則を守る交通手段に世間の注意を引き、それに関する教育と技術を盛り立て推進することだという。「グリーンフリート」クラスが設けられたのは2001年、ソーラーだけにこだわらず、新しいエネルギーの実用化を発表する場として、また実用性のあるエコカーが求められるようになってきたからだろう。 |
 |
|
ダーウインからアデレードまでの道はほとんど信号もない一本道なのだがバイオバイクの運転は簡単なものではなかった。熱風の中を走っていると喉が乾き、振動が大きいためだんだんと手がしびれてくる。燃費をよくするために姿勢を寝かせて空気抵抗を減らすように心がけるが、けっこう風が強く何度か飛ばされそうになった。さらに突然ブレーキが効かなくなったり、振動でナットが外れるなど、トラブルは何度もあったがその度に道ばたにバイクを停めて学生達と修理を重ねた。この7日間彼らと寝起きを共にし、苦労を重ねたことでゴールについたときは本当に感激だった。またゴールも大切だがそれ以上に彼らとできた絆がかけがえのない宝となった。 |
 |
|
この試みでバイオディーゼル燃料を使って走るディーゼルバイクとして世界で初めて公式レースを通してその記録が歴史上に残ったことになる。さらに表彰式では環境改善に一番貢献したというグリーンフリートクラス最高のクリーン燃料賞である「環境プロフィールベスト賞」を受賞。この記録は主催側スタッフの厳重な監視のもと燃料の給油量や走行距離など計測されたもので他のグリーンフリートクラスの車両と比べて二酸化炭素(温室効果ガス)の排出量を、1kmにつきわずか71gに抑えたこと、燃費も100kmにつき3.5 とダントツの好数値を記録した。小型のディーゼルエンジンが、過酷なロードテストに耐え、バイオディーゼルバイクは地球環境にとって優しいという事が証明された。今後もこのようなイベントを通して、もっと新しい技術や発想で環境に配慮した新しい車社会ができるきっかけとなることを祈りたい。 |