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| 日本では、豆といえば大豆が食文化の軸のひとつとなっていますが、世界の国々でも伝統料理として根付いている様々な豆料理があります。中でも小さくてさらっとした軽い食感のレンズ豆は私のお気に入り。 |
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今日ではレストランで前菜、スープ、メイン料理の付け合せ、デザートにとお洒落に登場するレンズ豆ですが、実はおよそ7,000年前にすでに食材として存在していたようです。
この小さな豆は他の作物が育たないような痩せた土地でも逞しく育ち、且つ肉の1.3倍のタンパク質を含んでいるため、昔は庶民の貴重な栄養源とされていました。聖書の創世記には、空腹のあまりレンズ豆の煮物と引き換えに大切な長子権を弟のヤコブに譲ってしまったエサウの話があります。それで別名「エサウのスープ」とも呼ばれるレンズ豆のスープは、今日でも地中海沿岸の国々で素朴な日常の料理として何千年も作り続けられています。よほど親しまれていたのでしょうか、メガネやカメラなどのレンズは、レンズ豆に似ていたことから「レンズ」と名づけられたのです。 |
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| 私はよく朝食に野菜もたっぷりのレンズ豆のスープと全粒粉の自家製パンを頂きます。豆料理は手間と時間がかかるというイメージがありますが、レンズ豆は短時間で煮えるので気軽に料理できるのも嬉しいです。 |
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| 料理研究家 宮崎里恵 |
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今や日本でもいろいろな豆を食べるようになったが、最も長い付き合いは大豆である。タンパク質が豊富なため「畑の肉」といわれる大豆は、弥生時代には既に中国から伝わり、そのまま調理して食べる以外にも豆腐・納豆・味噌・醤油等々いろいろな形で日本の食生活に欠かすことのできない食材となっていった。
そのうえ大豆は、鬼を蹴散らす役目まで負っている。季節の変わり目である節分に豆を撒くのは、豆の力で鬼(邪気)を追い払うためという説もあるようだ。大豆の活躍には恐れ入ってしまう。ところで、撒いた豆を年齢の数もしくは年齢の数足す1粒を食べると1年を健康に過ごせるといわれるが、落ちたものを拾って食べるのはちょっと…という人もいるだろう。そうした理由からか最近は、殻付き落花生を撒く人が増えているそうだ。パワーを持つ豆を撒いていることに違いはないし、北海道や東北地方では以前から落花生を撒いているというから、来年あたり試してみようと思う。 |
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と、ここで「ちょっと待って、落花生が豆?」と思った方々、落花生はピーナッツという英語名からクルミやアーモンドなどと同じナッツ類のように感じるが、実は歴としたマメ科の植物なのである。開花・受精後、子房の茎が下に伸び地面に突き刺さって土中で実が育つのだという。そう、落花生は芋のようになるのだ。 |
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聞くところによると、一部の産地では「落花生掘り遠足」という行事もあるそうだが、かく言う私も落花生掘りの体験者である。
土の上に生えている葉を引っ張ると、根っこのような茎に絡み付いた落花生がワッサワサと出てくる。一株に何十という実が付いていて、子どもならずともキャーキャー言いたくなってしまう達成感だが、スポッと抜けるので子どもにも簡単!
そして、採れたての醍醐味は何といっても茹でて食べること。殻ごと塩茹でした落花生はホクホクと軟らかくて、少し弾力こそあるが「ああ、落花生って“豆”なんだ」と思える食感だ。普通はなかなか食べられない現地の特権だから、おいしさも倍増だった。 |
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| 自分の目で見たもの、自ら体験したことは、強い印象となって心に残る。子どもも大人も、食物の生産現場で実際を体験すると、食べることにもっと興味が湧いてくるだろう。野菜嫌いな子どもたちも、自分の手で育てた野菜はよく食べるそうだ。身近なところで土に触れ、食べる喜びを倍増させてみてはどうだろうか。それこそ、まさに生きた食育である。暖かくなったら“休日の農業体験”なんてのも楽しそうだ。 |
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| ライター 三枝真理 |
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| ※落花生をはじめ豆類にはアレルギーがあります。体質に合わない方はご注意ください。 |
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